今回はSBI証券で「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」や「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」などの米国株式インデックスの投資信託を購入した場合の約定のタイミングについて、実例をもとに紹介します。
2022年に入ってから世界的に株価が下がっています。。
2020年のコロナショックから急回復した米国市場ですが、その反動なのかここにきて、大きく下げています。
2021年には誰しもが上がり続けると思っていた、S&P500やNASDAQ100など米国のインデックス指数も下落を続けています。
我が家ではそんな時だからこそ、長期投資目的で買い増しを進めています!
購入方法としては、VOOやVTI、QQQといった米国株インデックスに連動したETFか、S&P500や全米株式に連動した投資信託を購入するかのどちらかになるかと思います。
ETFは米国市場が空いている間はいつでも購入可能ですが、投資信託の場合は注文してから約定・引き渡しまでに一定の期間がかかります。
証券会社の説明を見ても、いまいちよくわからなかったので、実際に購入した実体験をもとに投資信託の約定日について解説します。
SBI証券で米国株式インデックスの投資信託を購入した場合の約定日・受渡日はいつになる?
我が家の投資戦略
我が家の投資戦略はiDeCoや積立NISA、ジュニアNISAなどの制度をフル活用してコツコツと米国株式インデックスの投資信託を毎月購入しています。
それとは別に、余剰金もS&P500や全米株式に連動したインデックス指数に投資をしています。
本格的に株式投資を始めたのが、2021年の春頃から積立投資を始めました。
そのタイミングで余剰資金を一括投資することも考えましたが、投資について勉強しているうちあれよあれよという感じに、米国株は急騰していきました。
そして、2021年の11月頃にある程度まとまった金額を投資しましたが、2021年末から世界的に株式市場は下落を始め、米国株の調整局面に入っています。
タイミングを見計らって投資することの難しさを痛感しました。
まだまだ、下落するとも言われていますが、もっと早く投資していれば・・・、と思っていた2021年夏頃の相場に2022年3月時点の相場は下落してきています。
まだまだ下がる?と言われていますが、このタイミングで多めに資金を投入していきたいと考えています。
ETFか投資信託か
そんな時に、ETFで投資すべきか投資信託にするか、という問題に直面します。
この議論には、さまざまな意見があり、色んな要素を考慮する必要がありますが、個人的には手数料面や再投資のことを考えると投資信託の方がいいのではないかと思っています。
というのも、日本の証券口座で米国株のETFを購入する場合、さまざまな手数料が発生します。
- 信託報酬
- 為替手数料(ドルを新規に購入する場合)
- 買付手数料
- 売却手数料
このうち、ETFは信託報酬が安いと言われています。
一方で、住信SBIバンクの場合、一部の米国株ETFの買付手数料は無料のものがありますが、NISA口座も含め、売却手数料(0.495%)は必要です。
例えば、SBI証券の一般口座取引する場合、VOOは買付無料ですが、QQQは買付手数料が必要です。
上限が22ドルなので、それなりの金額で取引する場合はそれほど気にする必要はありませんが、少しづつ買付する場合は、手数料負担もバカになりません。
あと、投資信託の場合は、配当金再投資をするかどうか選択ができて自動で行うことができますが、ETFの場合は自分で行う必要があります。
ただし、投資信託の場合は、基準価格が決まるのが1日に一回で、購入してから約定までタイムラグがあるため、購入の意思を固めたから実際に購入できるまでタイムラグが発生します。
本来、長期投資の場合、誤差にすぎない、1日や2日のタイムラグは気にするべきではないと思うのですが、最近はインデックスでも1日に3%以上、乱高下する場合があり、無視できない要素であります。
実際に、2021年の2月25日の米国市場がオープンした後に株価は大きく下落しました。が、その後、上昇を続け、その日の下値と上値の幅は6%以上ありました。
このタイミングで、ETFと投資信託の両方を購入しましたが、ETFは無事にこの日の底値に近い価格で購入できましたが、投資信託は値上がり後の価格で約定しました。
結局、その後また下落していたので、タイミングよく買うのは難しいのですが、ETFの方がフットワーク軽く売り買いができて、自分のタイミングで購入できるのは大きなメリットです。
投資信託の約定日・受渡日について
投資信託の場合、
注文→約定→受渡
という流れになります。
注文した日が注文日となり、その注文が実際に実行されるのが約定日、そしてその購入したものを渡されるのが受渡日です。
ちなみに、SBI証券のQAでは下記の記載があります。
約定日は、株式の買い注文や売り注文が成立した日、受渡日は、売買の決済をする日となります。売買が成立した場合、約定日から2営業日後が受渡日となります。
買い注文…約定日から2営業日後に購入代金を引き渡して(※)、株式を受け取ります。
売り注文…約定日から2営業日後に保有株式を引き渡して、売却代金を受け取ります。
※当社では、購入時の代金は前受金制となります。
(例)約定日から受渡日までの日程
約定日:月曜日⇒受渡日:水曜日
約定日:木曜日⇒受渡日:月曜日 (土曜日・日曜日などの非営業日は受け渡しを行いません)
そして、投資信託は約定日の基準価額に基づいて取引価格が決定します。
基準価額は、お申し込み日の当日が約定日となる投資信託(投資対象が国内資産等)は、お申し込み日の当日の国内マーケットの終値を基に算出し、お申し込み日の翌日に前営業日の日付で公表されます。
また、お申し込み日の翌営業日が約定日となる投資信託(投資対象が海外資産等)は、お申し込み日の当日の海外等のマーケットの終値を基に算出し、約定日の翌日に前営業日の日付で公表されます。
なお、約定日の前日に日本が休場で、海外マーケットが開いている場合には、そのマーケットの終値が基になります。
※休場日に発注した場合は、約定日にご注意ください。
というところで、米国株式インデックスの投資信託がどのタイミングで約定するのかよくわからないんですよね。。
SBI・Vシリーズの約定のタイミング(SBI・V・全米株式)
我が家でメインで購入しているのが「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)」です。
いわゆるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に連動したインデックスファンドで、約4,000社の全米株式に投資できる投資信託です。(楽天・全米株式インデックス・ファンドのSBI証券版です。)
このSBI・V・全米株式の投資信託を実際に注文した例をもとに約定日と受渡日を紹介します。
平日の場合の注文日と約定日
週末(休み)を挟む場合と、挟まない場合でタイミングが異なります。
まずは、週末を挟まないパターンです。
注文日:3/2(木) 12:48
約定日:3/3(金)
そして、約定したのが3/3(金)なので、3/3時点の基準価額になっています。
時差があるので、少々面倒ですが、
3/2の米国市場がオープンする前に注文を入れて、3/2の米国株式市場によって決定された基準価額(マーケットの終値)で3/3に購入したことになります。
つまり、最小でも1日分のタイムラグが生じることになります。(最小とした理由は、例えば3/1の15:01に購入した場合でも、3/3の約定になるからです。)
ちなみに、3/3と3/2の基準価額は下記のとおりです。
なので、結果論ですが3/2の15時以降に申し込んでおけば下落後の価格で買えたことになります・・・
週末を挟む場合の注文日と約定日
次に週末を挟むパターンです。
注文日:2/25(金) 12:45
約定日:2/28(月)
こちらはの場合は、金曜日の15:00より前に注文を入れて、約定するのは2/28(月)ですが、実際には2/25(金)のマーケットの終値で購入しています。
注文日・約定日・受渡日
受渡日はそれぞれ下記のとおりでした。注文日はいずれも、締め切り時間前に実施しています。
注文日 | 約定日 | 受渡日 |
2022/02/25 | 2022/02/28 | 2022/03/03 |
2022/03/01 | 2022/03/02 | 2022/03/07 |
2022/03/02 | 2022/03/03 | 2022/03/08 |
※3/1の注文分は毎月自動で積み立てている注文です。
曜日で見ると下記のとおりです。
金→月→木
火→水→月
水→木→火
米国株式インデックス投資信託を購入する場合の注文日と約定日のタイムラグについて
今回、紹介したとおり、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドを購入する場合、注文してから約定されるまで、最小でも1マーケット稼働日分の差が生じます。
注文のタイミングを計っている場合は、注文締め切り時間ギリギリまで待って、注文するのがベターです。
逆にいうと、今回のケースの場合、15:01に注文するなら、その日の夜にオープンする米国市場がクローズしてから翌朝に注文を入れる方が、その日の値動きを考慮することができます。
同じようなインデックスファンドでも、ファンドによって、それぞれ約定日と受渡日の規定があるので、そちらを確認するようにしてください。また、マーケットの休場日がある場合は、変わりますのでご注意ください。
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